著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

噺家が節分の豆まきで「鬼は外」と言わない理由は…

公開日: 更新日:

 緊急事態宣言の解除が延期されるらしいなんて噂を耳にしながら、なけなしの仕事がまたポツリポツリとキャンセルになり、さらに我が落語協会からは数人のコロナ感染者が出て寄席が臨時休業と、もうコロナにはお手上げ状態といったところ。多分、今年に入ってからの落語界の明るい出来事といえば、ここ2週にわたって春風亭一朝師匠のインタビューがこの日刊ゲンダイに掲載されたことじゃないですかね。一朝師匠にはたくさん噺を教わってる恩があるのでこのスペースを使ってヨイショさせていただきます。

 ところで来週は節分ですねぇ。そして節分といえば豆まき。大きな神社仏閣では毎年著名人を招いて豆まきをやってるのをニュースで見ますよね。実は寄席でも毎年出演者が高座から豆だけでなく手拭いや寄席の招待券までもばらまく大サービスしてるんですけどまあ今年は自粛でしょうね。

 そうそう噺家の豆まきはまくときの掛け声が独特で通常は「鬼は外、福はうち」ですが、噺家の場合は「福はうち」だけで「鬼は外」は言わないんですよ。その昔うちの師匠に訳を聞いたら「鬼もそこに居たらお客なんだから追い出さない」のだそうです。居るのはいいけどその鬼は入場料払ってるのかしら。そもそもお客でも酔っぱらって騒いだりしたら容赦なく追い出すことがあるのに意外と鬼には寛容な落語界です。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”