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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

“病気”のまま天才に才を認めさせたマヂカルラブリー野田

公開日: 更新日:

 2017年にはついにM―1ファイナリストに。だが、上沼恵美子から生放送で酷評を受け、憧れの松本からも低評価。野田はもう漫才をできないと思うほど落胆したが、千鳥の2人に「変えるな、変えるな。そのままやれ」と励まされ、漫才を続けることができたという(同前)。

 野田が尖っていたのは芸人になってから、ではない。小学校の頃から明るく人気者。6年生の時、彼が言い出しっぺとなり「欽ちゃんの仮装大賞」(日本テレビ)に応募した。だが、いざ始まると「最初は僕仕切りで決めてたんですけど、なんか教師たちが口出してきて『俺の笑いじゃねえ!』」(テレビ朝日「あいつ今何してる?」21年2月24日)と感じ、手を引いた。生粋で尖っているのだ。

 だから、彼の“病気”が治らないのは当然。「奇人としての天才」が「奇人」のまま、その才能をM―1優勝で「天才」に認めさせたのだ。

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