すゑひろがりず 「これが最後」と開き直り伝統芸能風コントXmasで大ウケ
南條「今宵は年に一度のクリスマス、いかなる褒美がもらえるか楽しみじゃ……すや、すや、すや……。」
三島(サンタ帽着用)「じんぐるべる、じんぐるべる、鈴が鳴り奉りて候~」
と思い切り誇張した“狂言風”に演じたところ、これが大ウケして、それまで落ち続けたオーディションに合格。「これで受かるんだ!」という切羽詰まった思いではなく「これが最後なんだ」という開き直りで肩の力が抜け、良かったのだと思います。
この舞台を見ていた当時まだ無名だったミルクボーイの駒場君の「おもしろい、いけるんちゃう」という一言で解散を思いとどまり現在の芸風にシフトしました。あのコントがウケていなかったら、駒場君の一言がなかったら、すゑひろがりずは存在しません。本当にどこにチャンス、きっかけがあるか分からないものです。
それでもしばらくは「この形一本でいこう」という三島君と「これだけでは不安」という南條君の葛藤が続いていましたが、たまたま舞台袖で見ていた私が相談を受け「同じ形のコンビがいないんやからもっと特化していって唯一無二になれば」とアドバイスさせてもらったことで、踏ん切りをつけたのでした。