“少年革命家”ゆたぼんの不登校宣言に賛否 経験者どう見る

公開日: 更新日:

 そういう経緯もあり、6年前から筆者はフリースクールやサポート校で講話とライブというボランティア活動をしてきたが、そこで出会った生徒たちの大半は「自由な選択をした」という風に割り切れないからこそ苦しんでいたように感じる。

■他者の選択に厳しい社会

 不登校に至った状況や気持ちは、人それぞれ違う。だからこそ「学校へ行くべき」VS「学校など行かなくてもいい」という単純な二者択一で考えいては何も生まれないだろう。

 小学3年生から中学3年生まで不登校だった30代女性のAさん(会社員)は、こう語った。

「担任だった先生から目をつけられ、忘れ物をしたりテストで悪い点を取ると、みんなの前で木の棒でお尻を叩かれたり、しっぺをされたり、髭を腕に擦り付けられたり、毎日怖くて、ある日学校にいけなくなりました。母が知的障害で、父がアルコール依存症ということもあり、必要最低限の生活すらままならないのに、親戚の叔母たちはとにかく私を学校に行かせようとしました。一見、理解を示すような言葉を言ってきても、私の何がわかるんだと完全に“大人不信”になっていたのです」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」