著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

高橋ひかるが早口マシンガントークで開花 原点はラジオ愛

公開日: 更新日:

「スクール革命!」では、オードリーゆかりの地をロケし、クイズを出題する企画もあった(20年8月2日)。かつて春日が住んでいた「むつみ荘」を訪れると、エアコンの通気口がないため、春日の父が付けてくれた窓付けエアコンを見つけ、そんな春日の“残り香”に高橋は興奮。オードリーが無名時代に春日宅で行ったライブ「小声トーク」で使った座布団を見つけると、「S席ですよ!」とハシャぐ。

 若林に破られた春日のラジオ用の衣装には「お宝発見ですな!」と声を上げ、バーモント秀樹やビトタケシなど、オードリーと関係の深いモノマネ芸人が登場すると歓喜し、ビトの歌声には涙を落とした。

 オードリーのラジオがきっかけとなり、多くの芸人ラジオを聴くようになった彼女。その魅力を「人間味があるというか、生々しい」(マイナビ「マイナビニュース」20年10月9日)と語り、敬愛する若林らの「真面目に見えて、自分なりの考え方や世界観を持っている」(YouTubeチャンネル「たかしの部屋」20年7月17日)ことに共感するという。

 そんなラジオを聴いているからこそ、生々しい素を出せるようになったのだろう。冒頭の番組で彼女は「女優一本に絞れ」などと言われることがあるが、自分はいろいろなものに挑戦したいという旨をテロップで収まらないほど早口でまくしたてた。

 それでも、まだ“本当の自分”に「出会ってるかも分からない」という高橋ひかるは、無限の可能性に満ちている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「アッコにおまかせ!」存続危機 都知事選ミスリードで大炎上…和田アキ子には“75歳の壁”が

  2. 2

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  3. 3

    石丸伸二氏に若者支持も「上司にしたくない?」…妻や同級生の応援目立った安野貴博氏との違い

  4. 4

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 5

    日テレ都知事選中継が大炎上! 古市憲寿氏が石丸伸二氏とのやり取り酷評されSNSでヤリ玉に

  1. 6

    松本人志の“不気味な沈黙”…告発女性が「被害受けた認識ない」有利な報道に浮かれないワケ

  2. 7

    石丸伸二氏は都知事選2位と大健闘も…投票締め切り後メディアに見せた“ブチギレ本性”の一端

  3. 8

    東山紀之はタレント復帰どころじゃない…「サンデーLIVE‼」9月終了でテレビ界に居場所なし

  4. 9

    安藤美姫が“不適切キャラ”発揮ならメディアは大歓迎? 「16歳教え子とデート報道」で気になる今後

  5. 10

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる