サンミュー初のお笑い ブッチャーブラザーズが歴史作った
サンミュージックの秘話#2
芸能界で押しも押されもせぬプロダクション「サンミュージック」の副社長に岡博之ことブッチャーブラザーズのリッキーが(ウム? 言い方が逆か)就任したのだ。だれがあの頃……知り合った40年余り前にこんな未来を予測したであろうか。
しかし、時の流れとは過ぎ去ってしまうとなんと速く、そして奇々怪々な物語をつくり出すのだろうとつくづく思うのだ。そもそもブッチャーブラザーズと俺の出会いは俺が20歳になったかならないかの頃のことである。もちろん、まだ立川談志師匠に弟子入りする前、たけし軍団の一員として活動する、そのず~っと以前のことなのだ。
古い記憶を無理やり掘り起こしているので真実ではないかもしれないのだが、あの頃の俺には大型オートバイKAWASAKI・Z750FXに乗りたいという気持ちと「お笑いがやりてー!!」という気持ち、その2つ以外、何もなかったと思う。そんなある日、当時の若者向け情報誌の「ぴあ」だったか「シティロード」だったかで、その募集を目にしたのだ。そこには「お笑いライブ出演者募集!!」という内容が記されていたと思う。それを目にした瞬間「これだ!! これしかなーい!!」と、俺は取る物も取りあえず、そこにあった連絡先にコンタクトを取ったのだ。