Koki, 女優デビューはホラー映画 静香ママ“さすが”の慧眼

公開日: 更新日:

「さすが工藤静香ママとしか言いようがない」とスポーツ紙芸能担当デスクはうなっていた。

 工藤と木村拓哉の次女Koki,(コウキ=18)が、女優デビュー作となるホラー映画「牛首村」(公開日未定)でいきなり主演と先週報じられた件。

 ネット上では〈興行成績が楽しみだ〉などと、いろいろな意味で話題になっている。

「新人や若手女優にとってホラー映画はステップアップの足がかりにしやすいんです。ひと昔前でいえば、松嶋菜々子の映画初主演作も、中田秀夫監督の『リング』(1998年)です。静香ママはその辺をきちんと計算した上で、タイミングを待ってKoki,の出演を決めたはず。目のつけどころがさすがですよね」(前出のスポーツ紙芸能担当デスク)

 ちなみに「リング2」(99年)は、中谷美紀の映画主演2作目。“Jホラー”の人気ランキングで大抵上位に入る映画には、若かりし頃のアノ女優が出ていたりする。

 そもそも「牛首村」の清水崇監督の出世作である「呪怨」劇場版(2003年)の主演は奥菜恵で、三池崇史監督の「着信アリ」(04年)の主演は柴咲コウ。白石晃士監督の「ノロイ」(05年)には“遅咲き女優”松本まりかが出ていた。

 中田監督の「クロユリ団地」(13年)は前田敦子の映画主演2作目で、白石監督の「貞子vs伽椰子」(16年)は山本美月の映画主演2作目だ。

「『観客も美しい女優の顔が恐怖で歪むところを見たいんだよ』と話していたホラーの監督さんがいましたが、ミョーに納得したのを覚えていますね。Jホラーの立役者である清水監督+Koki,なら話題性は十分。大コケしてキャリアに傷がつくとは考えにくい。工藤さんはそこまで計算したんじゃないですか」(映画会社関係者)

 そうだとしたら、確かに「さすが」だ。芸能ライターのエリザベス松本氏は「決してホラー映画の演技が簡単とは言いませんが」と、こう続ける。

「恐怖の演技はストレートに感情を出しやすいので、初心者でも“やりやすい”のは確かです。セリフが多いわけでもないですし、観客はドキドキしたくて見ているので、あら探しもされにくいんです。売り出し中の新人や若手ほど〈意外と演技もできるんだ〉と評価されやすい上に、現場経験も積めます。だから事務所側も積極的に出演させるわけですが、本当の正念場はその次。デビュー作の『牛首村』はある程度の成功を収めるでしょうが、Koki,さんが次の作品で演技力を評価されるかどうか、ですね」

 もちろん、静香ママなら次の一手まで考えているに違いない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」