初回は好発進も…清野菜名&坂口健太郎「ハンオシ」に漂う過去ドラマの“ごった煮”感

公開日: 更新日:

 柊が長年片想いしている兄嫁役で倉科カナ(33)が登場した瞬間、今年1月期に同枠で放送された「オー! マイ・ボス! 恋は別冊で」で、倉科が主人公男性が長年片想いをしている幼馴染を演じていた時のことを思い起こさせた。いろんなところに既視感があり過ぎて、新鮮味のない作りになってしまっている。

 なにより「偽装結婚から始まるラブコメ」という時点で、最初はギクシャクしているけれど、お互いに向き合う中で紆余曲折を経て恋愛に発展していくという流れは、今後の予定調和な展開がある程度予想できてしまう。

「逃げ恥」があれほど盛り上がったのは、そういう恋が始まる設定にこれまでにない目新しさと斬新さがあったわけだし、男女平等の実現や、夫婦別姓などの現代社会に切り込んだ「多様性の中の結婚」をいち早く描いた作品でもあったからだろう。

 しかし、「ハンオシ」は年齢を契機に結婚しないという価値観を前提にし、祖母を安心させるために好きでもない人と結婚するという流れに思わず「一体いつの時代の話だよ」とツッコミを入れたくなるし、時代錯誤感に戸惑いを覚えてしまう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  5. 5

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  1. 6

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  4. 9

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  5. 10

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ