著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<93>通夜の後、喪主の早貴被告は寿司桶をきれいに平らげた

公開日: 更新日:

 本来なら喪主の早貴被告は皆のところを回ってねぎらいの言葉のひとつでもかけるのが常識であろうが、彼女は全くそのようなそぶりすら見せずに大下さんと笑いながらおしゃべりをして、目の前の寿司にせっせと箸を伸ばしていた。

 ヒゲのMもそしてSも遺族に対して挨拶をするわけでもなく、2人とも70歳近くの年配者なのに社会的常識すらないのだと、私は密かにあきれていたが、注意をする気持ちすら起きなかった。

「吉田さんには本当にお世話になったなぁ。ありがとうございます。幸助も喜んでくれるとちゃうんかな」

 お兄さんから頭を下げられた。

「そうそう、幸助さんが亡くなったのを教えてくれたのも吉田さんですから、お世話になりました」

 妹さんも頭を下げた。

「いえ、私は社長にお世話になりましたので当たり前のことです」

 従業員たちは遺族と言葉を交わし、妹さんは若い従業員にビールをついでいた。まだこの時点では、兄夫婦も妹さんもドン・ファンの死因を知らなかった。

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