著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

ストレスを加速させるマニュアル人間の増加…何が足りないのか?

公開日: 更新日:

 コンビニなどのレジでも同じようなことが起こる。今度は聞き間違いだ。「レジ袋はいりますか」と聞かれ、「はい下さい」と言うと、「レジ袋なしで」と返される。ここで「いやいやありで、レジ袋下さい」とすぐに訂正すればいいのだが、実はこれにはけっこうなエネルギーがいる。向こうはマニュアル通りにしゃべっているだけで、会話するつもりがない。だから自分のシステムだけで動いている。そこに違う会話を挟んでも、たいてい「はあ?」と聞き返されるのがおちだ。さらに「さっき言ったんだけどな」などと話しても「ああ、そうでしたか」とか「すみませんでした」などという普通の会話は返ってこない。無言でレジ袋を差し出されるのがせいぜいだ。

 いつ頃からだろう。普通の会話が成立しなくなったのは。

 例えば無線でタクシーを呼ぶ。乗り込み時には名前を確認しなければならない。こちらはそのことがわかっているから、乗り込みながら「石井です」と言う。ところがこれが向こうの「お名前いいですか」という質問とかぶってしまう。マニュアル通りだからだ。かぶっても人は相手の言うことは聞こえるものだ。「失礼しました。石井さまですね」となるのが普通だが、ならない。「お名前いいですか」とまた聞いてくる。「だから今言ったじゃん」と言ってもポカンとしている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”