著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<113>野崎幸助さんの個人遺産と「アプリコ」の資金をめぐる分捕り合戦に

公開日: 更新日:

 子供がいない野崎幸助さんの遺産を受け取る資格を有するのは配偶者である早貴被告とドン・ファンのきょうだい(親族・遺族)で、このきょうだいが亡くなっている場合にはその子供も含まれる。法律的には遺産の4分の3が妻、残りの4分の1を遺族たちが分けるという形だ。

 例えばドン・ファンの遺産が30億円だと仮定すると、4分の3の22億5000万円を早貴被告が相続し、残りの7億5000万円を他の遺族が分け合うことになる。私が遺産をもらえるワケでもなく完全な他人の懐であり関心はなかったが、法律ではこうなっているという記事を作っていた。

 ドン・ファンの会社「アプリコ」のM顧問会計士は遺産額を確定する作業に入り、早貴被告の弁護士たちと頻繁に連絡を取っていた。早貴被告が遺産を受け取れば、弁護士はそこから成功報酬を得ることができるから、遺産分捕り合戦に顔を突っ込んで動いたわけである。

 この頃の彼らは一方で、早貴被告をアプリコの代表にする工作を始めていた。彼女をアプリコの代表取締役に就任させて、アプリコの資金を自由に差配しようとする魂胆であることは、容易に想像できた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド