NHK紅白の過去最低視聴率に「3つの敗因」 長年培ってきた番組テーマの根幹を自ら覆した
2つ目は、紅白というよりフェスを見ているような凝り過ぎの演出です。映像を作り込んだり、光で演出したりと確かに演出は凝っていましたが、あくまで歌がメインなはず。あれでは凝った演出を見せるための歌のように感じざるを得ませんでした。昨年はコロナ禍ということもあり、過剰な演出がなく落ち着いて歌を久々に楽しめたという声もありましたが、今年は紅白のコンセプトである『歌力』を感じるところまで行きませんでした。
唯一、サプライズで会場に登場する以外の演出はなく、ピアノ一本で堂々と歌い上げた藤井風に大きな反響があったことを考えれば、やはり『歌力』のある歌手をじっくり聞かせて魅せる本来の紅白に戻っていくべきだと思います」(音楽関係者)
出場歌手も多過ぎて、巻きの合図が出ていたのか、司会の大泉洋(48)が歌手の歌唱後に食い気味でコメントをしていたのも不評の一旦となっていた。特に「炎」歌唱後のLiSA(34)がまだ息を吐いているのに、コメントを言い出した時は「エッ?」と思った視聴者も多かったはず。紅白はやはり歌唱後の余韻も含めて楽しむ番組なのだろう。