眞島秀和「#居酒屋新幹線」は「孤独のグルメ」のパクリか“攻め”のドラマか

公開日: 更新日:

 昨年放送された2話まで見たテレビコラムニストの亀井徳明氏は「あの名作“飯テロ”シリーズに確かに似てますよね」と苦笑する。

「あの」とは2012年に放送されるやネット上で〈飯テロ〉と評判になり、昨年までに9シーズン、つい先日の大みそかにはNHK紅白歌合戦の裏で特番も放送された「孤独のグルメ」のこと。亀井徳明氏がこう続ける。

「おじさんサラリーマンが実においしそうに食べる時の表情、その心情をアフレコで本人が語るというパターン。『孤独のグルメ』のヒット以降、数々の“飯テロ”系ドラマが生まれましたが、ここまで露骨になぞったのは珍しい。でも、眞島さんは可愛げのあるサラリーマン役がよく似合うし、食べた時の表情や仕草のパターンも豊富で、つい共感して見入ってしまう。10年経っても色褪せない『孤独のグルメ』のフォーマットが、いかにシンプルで優れているかということの証明でもありますよね」

「#居酒屋新幹線」の第1話放送後には、ネット上でも〈『孤独のグルメ』のパクリ!〉という指摘が多かったが、それ以上に多かったのは〈おいしそうな眞島さんの表情がいい〉〈自分も出張族だったから共感できる〉という声。オマージュというか、パクリとそしられることは覚悟の上の“攻め”たドラマとも言えそうだが、一方で〈日帰り出張帰りにゆっくり酒とつまみを吟味する時間なんてない〉〈新幹線でこんな人が同じ車両にいたら困る〉〈パブリックスペースで居酒屋ごっこは迷惑〉なんていう現実的な意見も……。

 賛否両論ある「#居酒屋新幹線」だが、車内で仲間と大声で騒ぐわけでもなし、実直な出張族のささやかな楽しみに共感するというのは、昭和の酒飲みおじさんだけだろうか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  4. 4

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  2. 7

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  3. 8

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  4. 9

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  5. 10

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった