吉永小百合ら“モノ言う”俳優陣も賛同「日本版CNC設立を求める会」で国内映画界は変われるか

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 改善のカギは映画配給会社大手4社が主体の「映連」の存在と責任も大きいはずだが、興行収入からの徴収に関して是枝監督は「口をすべらせて言いますが」と前置きして、「実は東映の岡田社長に相談しました。すると『俺はもうすぐ引退する、(東宝の)島谷に言ってくれ』と言われた。次の島谷さんに相談したら『法律が変われば』と言われた」と、邦画メジャー首脳陣のヤル気のなさを明かした。同志社女子大教授(メディア論)の影山貴彦氏がこう言う。

「是枝監督たちが声をあげたことは称賛に値する。日本映画界は“映画好き”たちの気持ちを利用し、甘えていては未来はない。こうした受け皿になる団体ができたことは改革の第一歩。メディアも今回のポジティブな内容を大きく扱うべき。映画界だけでなく、テレビも含めたメディア全体に広がって欲しい」

「強い大きい相手を明るく前向きに動かそうと思います」と語る是枝監督。日本映画界は変われなければ未来はない。

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