フジが手を引いた「那須川天心ラストマッチ」はPPV収入25億円! 問われるテレビの立ち位置
19日に行われた立ち技系格闘技イベント「THE MATCH 2022」。メインで那須川天心(23)と武尊(30)のビッグマッチが実現し、天心が5—0の判定でキック決戦を制した。天心のプロボクシング転向前ラストマッチとあって、コロナ禍にもかかわらず、東京ドームに6万人弱の観客を動員。300万円のリングサイド席(約50席)は即日完売した。
ツイッターでも〈THE MATCH〉〈那須川天心〉〈武尊〉がトレンドワードになるなど盛り上がりを見せた。
だが直前まで揉めたのが、地上波放映の有無だ。週刊ポスト(2022年5月20日号)が、大会主宰の「RIZIN」関係者と暴力団との交際疑惑を報じ、フジテレビは大会3週間前の5月31日に急きょ、「THE MATCH」の放映辞退を発表した。
そのため、同大会制作委員で「RIZIN」代表の榊原信行氏は、フジが辞退を発表した5月31日の記者会見で「もう一回、フジテレビさんに戻ってきてほしい」と訴えていた。だが、結局フジが見送ったことで地上波放映がなくなり、AbemaTVのPPV(ペイパービュー)での有料視聴のみに。