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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

氷川きよしが感極まって泣き出し…「うたコン」を見て今年の紅白歌合戦を考えた

公開日: 更新日:

島倉千代子からもらった着物で歌った坂本冬美

 この日のテーマは「今、歌い継ぎたい歌」。宮本浩次が幼い頃に心を打たれた研ナオコ「あばよ」、坂本冬美が芸能界の母と慕う島倉千代子の「からたち日記」を熱唱。坂本はお千代さんからもらった着物で歌った。11月8日はお千代さんの命日。天国のお千代さんも喜んでいることだろう。

 さらに、歌唱力に驚いたのが日向坂46の齊藤京子。深夜にヒコロヒーと「キョコロヒー」(テレビ朝日系)という番組をやっていてグループではなく、単独で歌っているのを初めて見た。本人いわく、自分も低音で、低音ボイスの明菜を一目見て大ファンになり、「明菜さんのようになりたい」と思った、と。久しぶりの「十戒」はいい曲で、イントロからもうワクワク。齊藤も本家には及ばないがうまい! 明菜イズムの継承者としてその名前を覚えておこう。明菜との交渉が決裂した際には代役で齊藤が歌う算段か?

 ほかにもその昔、ラジオでよく聴いていた根本要率いるスターダスト☆レビューが出てきて40年前のデビュー曲を歌ったのもうれしかった。

 コロナでリモートや無観客が続いた「うたコン」も観客もいて生放送。すっかり元どおり。この日の「うたコン」が年末の「紅白」にどうつながるか、気になる。

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