「FNS歌謡祭」で“NHK紅白離れ”に拍車? 若者の支持は年末の民放音楽特番に
「冬のFNSは、聴くだけでテンションが上がるクリスマスソングも歌われるのが強み。また、新旧問わず様々なジャンルの音楽が聴けるのもいい。ここ数年はミュージカル特集にじっくりと時間を取っており、FNSがミュージカルの素晴らしさを広くお茶の間に知らしめたといっても過言ではないと思います」
さらにFNS名物といえば、歌手同士がコラボして楽曲を披露する企画だ。
「FNSのコラボは音楽業界関係者も注目しています。2012年にデーモン閣下と小柳ゆきさんがコラボした『愛情』なんていまだ語り草ですからね。今年は、元Folderの満島ひかりさんと三浦大知さんが『上を向いて歩こう』をとにかく楽しそうに歌っていたのが胸アツでした。この閉塞感ある時代に、あの歌というチョイスもよかった」(前出のレコード会社関係者)
また前出のエリザベス松本氏は「テレ東音楽祭とFNSを視聴して、ひとまず音楽番組に満足してしまう人が近年増えたように思います。そのせいで割を食っているのがNHKの紅白歌合戦では。FNSでコラボが生み出す奇跡の瞬間を堪能したり、古い名曲を新たに知って感動した若い視聴者にとっては、もはや紅白の“お決まり”の内容では物足りないのかも」と話す。