「FNS歌謡祭」で“NHK紅白離れ”に拍車? 若者の支持は年末の民放音楽特番に

公開日: 更新日:

「冬のFNSは、聴くだけでテンションが上がるクリスマスソングも歌われるのが強み。また、新旧問わず様々なジャンルの音楽が聴けるのもいい。ここ数年はミュージカル特集にじっくりと時間を取っており、FNSがミュージカルの素晴らしさを広くお茶の間に知らしめたといっても過言ではないと思います」

 さらにFNS名物といえば、歌手同士がコラボして楽曲を披露する企画だ。

「FNSのコラボは音楽業界関係者も注目しています。2012年にデーモン閣下と小柳ゆきさんがコラボした『愛情』なんていまだ語り草ですからね。今年は、元Folderの満島ひかりさんと三浦大知さんが『上を向いて歩こう』をとにかく楽しそうに歌っていたのが胸アツでした。この閉塞感ある時代に、あの歌というチョイスもよかった」(前出のレコード会社関係者)

 また前出のエリザベス松本氏は「テレ東音楽祭とFNSを視聴して、ひとまず音楽番組に満足してしまう人が近年増えたように思います。そのせいで割を食っているのがNHK紅白歌合戦では。FNSでコラボが生み出す奇跡の瞬間を堪能したり、古い名曲を新たに知って感動した若い視聴者にとっては、もはや紅白の“お決まり”の内容では物足りないのかも」と話す。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情