「silent」のヒットとSNS戦略 最終回は次週なのに“ロス”の声、シナリオブックは予約で10万部
もっとも、昨年11月末に早期退職を募ったフジテレビは、視聴率は4位に低迷。「ネクストキャリア支援希望退職制度」の導入(満50歳以上かつ勤続10年以上の社員対象)で、「めちゃ×2イケてるッ!」の生みの親で、名プロデューサーの片岡飛鳥氏や元アナウンス室長の野島卓氏などが退社し、今後が心配されていたが……。
「看板アナや名バラエティー番組の作り手などフジテレビを引っ張ってきた社員の退社で、起死回生策として残ったのがドラマだった。近年、フジはドラマの映画化にも力を入れていています。ドラマは映画、シナリオブック、DVD、俳優の関連グッズなど残せる2次コンテンツが多く、当たれば割りがいい。視聴率はあてにならない時代。炎上も含めてSNSで波及する尖った作品や、拡散してくれる若い世代に刺さる内容を狙っている向きはあります」(ドラマ制作会社関係者)
同じくフジテレビ系連続ドラマ「エルピス」(関テレ制作)も、視聴率ではニュースにならないが主演の長澤まさみ(35)の演技力や冤罪事件を題材とした尖った内容に、SNSでは放送後、必ずに話題になっている。