柳昇師匠は自衛隊慰問でF15に乗せてもらうと「こんどやったら勝てるね」
この会はデブ好きの落語女子に人気があるらしい。
桂才賀がリーダーの自衛隊慰問は、ずっと続けていた。
「一番の思い出は(春風亭)柳昇師匠と岐阜県各務原の航空自衛隊を慰問した時のことです。師匠は戦時中、陸軍の機関銃操手だった方なので、自衛隊が大好きなんです。岐阜での落語会にゲスト出演していただいたついでに、『慰問にお付き合い願えますか』と頼んだら快諾してくれた。慰問演芸を終えた後の食事会で僕が『司令官に申し上げますが、師匠は実戦の経験があるんですよ』と言ったら、幹部連が『おみそれしました』と敬礼したんで、師匠は上機嫌で胸を反らしてました。それから、師匠をF15戦闘機のコックピットに乗せてもらったら、帰り道、こう言うんです。『こんどやったら勝てるね』と。欧米相手にまだ戦争をする気でいる(笑)。『あんな戦闘機があったら勝てるね』ですって。『師匠。あれはアメリカのダグラス社製ですよ』と言ったら、『でも、日の丸付いてたよ』(笑)」
いかにもとぼけた柳昇師匠らしい逸話だ。
17年、師匠の3代目円歌が亡くなる。