著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

さらば週刊朝日! 最終号まで買ってやるからな…半世紀愛読したからこそ厭味も言わせて

公開日: 更新日:

 この国で最長の歴史を誇る総合週刊誌『週刊朝日』が5月末に休刊する。ネットの大波の前についに力尽きたといえば話はそこで終わる。週刊誌ジャーナリズムの〈終わりのはじまり〉という見方もあろう。だが昨年の創刊100周年キャンペーンもまだ記憶に新しいタイミングでの発表に、さまざまな困惑や憶測が飛び交うのも無理はない。

 何しろ100年続いた週刊誌である。逸話には事欠かない。国民的作家の松本清張も、初めての小説は週刊朝日の懸賞「百万人の小説」入賞作品『西郷札』(1951年)だった。のちに清張は同誌を「作家としての私の生みの親」とまで言っている。

 小説、エッセイ、対談と形式を問わず連載が強力なことでもよく知られ、司馬遼太郎『街道をゆく』、池波正太郎『真田太平記』、村上春樹『週刊村上朝日堂』、ナンシー関『小耳にはさもう』などがここから生まれた。海音寺潮五郎『天と地と』のように大河ドラマの原作になった例もあった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動