「仮面ライダーV3」主演の宮内洋さん 75歳でも毎日2時間のトレーニングで20代の頃の体形維持
映画「シン・仮面ライダー」(庵野秀明監督)の公開が3月に控えているが、第1作「仮面ライダー」に続く「仮面ライダーV3」(1973年2月~74年2月)に主演し、シリーズの人気を不動のものにしたのが宮内洋さん。今、どうしているか。
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グレーのハットをかぶり、紺色のジャケットにボーダーのシャツ、首元にはシルバーのネックレスというオシャレな装いで、東京・六本木の並木道を軽快な足取りで歩を進める、ひとりの紳士――。背筋はピンと伸び、髪の毛は黒々。とても御年75歳には見えない若々しさである。
「若さの秘訣かい? それは日々の運動ですよ。ひまさえあれば、年がら年中、ジムに通っています。下半身を鍛えないと足腰が弱ってくるので、まずは器具を使ってスクワットなどの筋トレをして、その後はプールに移動して水中ウオーキング、それからクロールでゆっくり泳ぐんです。みっちり2時間のトレーニングで体を鍛えています。その甲斐あって、体形は20代の頃とほとんど変わっていませんよ。何事も継続ってことだな。ハハハ」
元気いっぱいに話すのは、「仮面ライダーV3」で主人公の風見志郎役を演じたアクション俳優の宮内洋さんだ。昨年8月には、5泊6日のスケジュールで九州を訪れ、ファンイベントを行ったという。
「久留米からスタートして、福岡に移動して、最後は熊本、5日間で5ステージをこなしました。歌は『戦え!仮面ライダーV3』から始まって、途中で歌を中断して、わたしの近況をお伝えして、それからまたさらに歌う。全部で13曲を歌い、公演時間は2時間半。でも、全然疲れないよ。コロナ禍でステイホームの日々が続いたので、体力はあり余っているんだよ。ハハハ。逆に、久しぶりにファンの方たちと直接、交流ができて、わたしのほうがたくさん元気をもらったよ」
70年代にアクション俳優として大活躍した宮内さんは、「仮面ライダーV3」撮影時、命綱なしでロープウエーにしがみついたり、自身でバイクを運転して両手を離しての変身ポーズなど、さまざまな逸話がある。
「危険なアクションシーンでも、スタントマンに頼らずに自分自身でこなしていましたね。だから、ほかの仮面ライダーシリーズの主人公役の演者は、宮内はあれだけのことをやっているのに……と、戦々恐々だったみたいですよ。『スタントマンが嫌がることをやるのが宮内洋』なんですよ。ハハハ」