地上波返り咲き? 古舘伊知郎がマイナカード強引普及の政府に“延髄斬り”かまして絶賛される
■マイナンバーカードの問題に真正面から切り込む古舘氏
古舘アナと言えば、民放のキャスター時代、原発や安保法制の問題など政権が嫌がるテーマにも鋭く切り込んでいたことで知られる。
長年のプロレス解説で培った軽妙な語り口と歯に衣着せぬ物言いで多くの聴衆を魅了。だが、第2次安倍政権の誕生以降、反骨精神の姿勢が次第に煙たがられるようになり、2016年3月にはテレ朝系「報道ステーション」のキャスターを降板。降板説明の会見では「不自由な12年間だった。言っていいことと、いけないこと。大変な綱渡り状態でやってきた」などと振り返っていたのが記憶に新しい。
古舘氏だけでなく、ここ最近は政府に対して辛口の意見を言うアナウンサーやキャスターの姿がテレビから消え去り、番組は総じて「右へ倣え」の状態になりつつある。そんな中で、国民の不信が強いマイナンバーカードの問題に真正面から切り込む古舘氏の言動は新鮮に映ったのだろう。
《これだよこれ。メディアの役割、報道の役割ってこれじゃないの》
《当たり前の批判がユーチューブでしか口にできない。テレビ見なくなるわけだ》
SNS上では、問題そっちのけでマイナンバーカードの強引な普及を進める政府に“延髄斬り”をかました古舘氏に拍手喝さいだ。