ジャニーズの会見を危機管理の専門家バッサリ!「弁護士のフォローがなければ“20点”」の根拠
「危機管理の観点からいえば40点、弁護士のフォローがなければ20点の内容です」
300人近くの報道陣が集まり、5社のテレビ局が中継したジャニーズ事務所の記者会見。企業の危機管理に詳しい危機管理コンサルタントで、社会構想大学院大学教授の白井邦芳氏はこう言った。
「いろいろ問題はありますが、今回の会見で最も期待されていたことは、『調査報告書』の結果を受けての事実認定、被害者への補償の実際、今後どのような体制をつくっていくか、社長や社名をどうするのか、つまり『どこまで徹底的に膿を出し切れるのか』です。しかしそれが十分になされたとはとても思えません」
白井氏はジュリー社長の辞任についても、「社長を辞任しても代表権を持った役員として残り、まして大株主として残るのであれば全く意味がない」という。
■常識に欠けかつ準備不足
「理由として内部通報や被害者との対話、補償の窓口に適任と説明しましたが、これは被害者感情を全く無視しています。これまでこの問題を積極的に取り組んでこなかった人に被害者が話をできるとは到底考えられません。ジャニーズの社名を残すことも、まったく常識にかけています」