向井理「パリピ孔明」をGP帯にぶつけたフジの気概 《ツッコんだら負け》的な面白さが癖になる
「パリピ孔明」は三国志でおなじみの軍師・諸葛孔明が現代の東京・渋谷に転生し、そこで出会った若きアマチュアシンガーの軍師として彼女を成功に導いていく人気コミックのドラマ化。《豪華キャスト陣×多彩な音楽×極上コメディー×ぶっとんだ世界観の映像美で送る、史上最響の音楽青春コメディー!》(公式HPより)だ。
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「視聴率なんか気にせずに面白いものを! という気概は感じます」とこう続ける。
■■異世代とのコミュニケーションに役立つ?
「視聴率に影響する、地上波テレビをリアルタイムで見る習慣のある中高年世代の多くは、“孔明”は知っていても“パリピ”の意味が分からなかったりする。孔明が転生して日本語ペラペラでスマホも使いこなすし、カクテルも手際よく作れるというブッ飛んだ世界に、すぐについていける中高年は少ないでしょう。分かる人には豪華なアーティストにしても、50代、60代でもかなりエンタメ全般に敏感な層でないと分からない。ドラマを楽しめる層をあえて限定した上で、分かる人には徹底的に楽しんでもらおうという潔さがありますね。それを深夜でなくGP帯に持ってきたのは、《何か変えよう》という制作サイドの意思の表れだと思うんです」