井ノ原快彦「落ち着きましょう」に会場から拍手…ジャニーズ“忖度”の根強さが分かった瞬間

公開日: 更新日:

 ジャニーズ事務所の東山紀之社長(57)は2日の記者会見で、社名を「SMILE-UP.」に変更し、藤島ジュリー景子氏が100%株主のまま、代表取締役として被害者への補償業務を行うと発表。またジュリー氏を除く役職員の出資でグループやタレントとエージェント契約を結ぶ新会社が設立されることが明らかになった。新会社には、東山社長と副社長の井ノ原快彦(47)が就任する。

 だが、この会見にはジュリー氏は欠席。同事務所の白波瀬傑前副社長も姿を見せなかった。タレントの2人を矢面に立たせ、経営側にいたキーマンを出さない不誠実な会見だったが、ジャニーズ事務所としては救われただろう。

 出席した記者らが勝手に荒れてくれたおかげて、うやむやに終わったからだ。

 現時点で478人が被害を申し出ているという創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題。本来なら"大事件"であり、本人不在とはいえ、半世紀に渡って隠ぺいしてきた加害企業の記者会見だ。そもそも、前回は4時間12分に及んだにもかかわらず、「1社1問」「2時間で終了」と区切っていたのが大問題だ。だが、順番が待てずに野次を飛ばす記者、勝手に発言しはじめる記者、「30年来のジャニーズファンです」とお気持ち表明する記者など大荒れとなって、ジャニーズ側の登壇者が"いい人"みたいな展開に。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」