後藤真希が元モーニング娘。加入直後に大人気アイドルになった背景 つんく♂が振り返る
「NOの前に、まずはやってみる」精神を大切に
それでも他のメンバーと同じように、決して「NO(できません、やりたくないです)」とは言いませんでした。
顔には出しませんが、「なにくそ!」という姿勢と、「やってみてから考えよう」というポジティブさを感じました。逆に言えば、未来に何が起こるか考えるのは面倒臭いけど、出された題材を「ひとつずつこなせばいいんでしょ!」的に、ざっくりしてたように記憶しています。
そんな彼女はメンバーになってから驚異的なスピードで成長し、現場で小さなミスも繰り返しながら、何かを体験するごとに、自分のものにしていきましたね。
一旦人気に火が着くと、当時はのものすごいスピードで詰め込まれたスケジュールをこなしていったわけですが、思えば後藤に限らず誰ひとり「NO!」や「ギブアップ!」を言ったメンバーはいなかった。僕はそう記憶しています。
「NO」と言いだしそうな子は、オーディション段階でそういう匂いをプンプンだしてきます。もしひとりでもあのメンバーの中に、ネガティブ要素のある子が入っていたら、悪い負の連鎖も始まり、今も続くモーニング娘。の歴史はとっとと幕を閉じていたかもしれません。
みなさんも彼女たちのように「NOの前に、まずはやってみる」という精神を大切にしてみてください。