“後期高齢殿”北野武の老境…“金食い虫”批判を横目に年下妻&愛犬と悠々自適ライフ

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「本当は使いたくない大御所タレント」でワースト1位に

 ただ、かつてはたけし軍団から「殿」と慕われたものの、いまでは大御所になりすぎたのか、「現代ビジネス」では、テレビマンが「本当は使いたくない大御所タレント」との特集で、たけしがワースト1位に選出されたと報じた。視聴率は振るわない一方、「VTRの合間にしゃべるだけで1回分のギャラは300万~400万円」だとして、「金食い虫」とのコメントをアップした。ある広告プロデューサーはこう言う。

「これまでギャラに頓着しなかったのが、急にうるさくなったという声が業界内にあります。新しい奥さんの影響ともいわれますけど、その結果、多くの地上波レギュラーを降板、業界とりわけテレビでたけしさん離れは急速に進んでいるという印象ですね。たけし軍団などかつての弟子や家族とも距離を置いていますし、広告でのタレント価値もかつてほどじゃありません」

 このあたり、お笑いタレントのカンニング竹山(52)が先日、たけしからの助言として明かしたエピソードとの関連性が見て取れそうだ。テレビと、それ以外のライブなどとの両立や配分で悩んでいた4年前、アドバイスを求めたところ、たけしはこう言ったそうだ。

「テレビは仕事でやって、舞台の芸は芸人としてちゃんとやれ」。テレビはあくまでカネを稼ぐための「仕事」、それ以外のやりたいことに集中しろというのは、本人の考え方でもあるのだろう。

映画、再婚妻、犬、散歩

 75歳を迎えて後期高齢者となることについては自著でこう書いている。

《オイラは、バイク事故で生死の境をさまよってから、死ぬことについてはある程度受け入れているところがある。(中略)だから生きている間にセコセコと終活なんてやる気も特にないと感じている。(中略)オイラが何かを決める時に、女に限らず誰かの言いなりになるなんてことはあり得ない》

 放送作家の高田文夫はことし、たけしから「引っ越した。風光明媚なところに」「東京まで45分あれば来れるから通いで(テレビなどの仕事は)十分できる」と打ち明けられたらしい。「なにやってんの」と向けたところ「犬と走っているんだよ」との返事があったそうだ。世間の評判などどこ吹く風。年下妻と愛犬との散歩を楽しみながら悠々自適の日々を送っているようだ。

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