福士蒼汰「アイのない恋人たち」は中高年狙いの“ステルス昭和”ドラマ?《古臭い》とツッコミ入る部分
果たして“アラサー男女7人の恋愛群像劇”は、狙い通りに大人の連ドラファンの心を掴めているのか?
「第2話で早くも男女7人のうち3組ができて、佐々木希さんが余った形。そこからどう展開するのか、遊川さんならではの大胆な展開も楽しみです」と語るのはテレビコラムニストの亀井徳明氏。亀井氏は「メインの登場人物はアラサーだけど、実は当事者よりも20~30歳くらい上の世代が実は対象なんじゃないでしょうか」と、こう続ける。
「スマホやPCでのコミュニケーションが頻繁に出たり、ヒロインがブックカフェを経営していたりと今どきの要素は入れつつも、内容は『男女七人恋物語』+『ふぞろいの林檎たち』といった1980年代の雰囲気。自分の若い頃の気持ちに返って楽しむ見方もあると思うんですよね」
それが、ネット上で《古臭い》と言われてしまう原因なのかもしれない。
「第2話では、佐々木希さんがブックカフェでバーボンを注文して、お酒はないと言われて《じゃあコーヒー、ブラックで》と言うところとか、本郷さんが成海さんに《寝る前にメール》と言うところとか。若い人なら違和感あるようなセリフも、昭和世代には自然に聞こえますよね。《いちいちブラックなんて言わない》《メールなんて言わない》ってシラケてしまう若い世代をホントは相手にしてないというのが、そこに現れている」(前出の亀井徳明氏)