電撃ネットワーク南部虎弾さんが古い木造アパートで暮らし続けたワケ “大物芸人”が抱き続けた妻への愛
今年1月に脳卒中により72歳で急逝した「電撃ネットワーク」のリーダー・南部虎弾さん。全2回で『ザ・ノンフィクション「芸に命をかけた人 ~南部虎弾と妻の約束~ 』(14時~/フジテレビ※関東ローカル)が放送されている。12日放送の前編では、糖尿病を患って腎機能が低下していた南部さんに18歳年下の妻・由紀さんがドナーとなって臓器移植する「夫婦間生体腎移植」の様子も描かれて大反響を呼んだ。
もう一つ、視聴者が衝撃を受けたのは、芸人として大成功した南部さんが、由紀さんと晩年まで都内の木造アパートでつつましい生活を送っていたことだろう。楽屋兼自宅の小さなアパートには、ショーで使う衣装や小道具が所狭しと置かれ、由紀さんが窮屈そうな台所で作ってくれた減塩の味噌汁を夫婦が小さな机で仲睦まじげに飲む様子が印象的だった。
「電撃ネットワーク」といえば、電動工具から出る火花でタバコに火をつけたり、頭に缶ビールをくっつけてコップに注いだり、口の中でクラッカーを爆発させる過激パフォーマンスで知られている。海外からもその評価は高く、「TOKYO SHOCK BOYS」の名前で世界各地でもパフォーマンスを行ってきた。テレビに引っ張りだこだった全盛期に南部さんの月収は1000万円を超えることもあったというが、番組でそんな雰囲気は微塵も感じられなかった。由紀さんは南部さんがショーに打ち込むかたわら、パートをしながら家計を支え続けていたという。