「SASUKE」は五輪正式種目に…バラエティー番組“フォーマット販売”はTV局の救世主となるか

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「『料理の鉄人』(フジテレビ系)はネットフリックスで、『¥マネーの虎』(日本テレビ系)は、欧米のテレビ局をはじめとする45カ国以上でリメーク版が制作されていますが、こちらは何もせずとも権利を販売するだけでお金になる。番組1回あたりは数十万~100万円程度と少額なのですが、再放送に関してもフィーは払われます。多くの国で制作されて、人気が出て長く続けば、何億、何十億という収入になる。バラエティー制作関係者にとって、フォーマット販売は、非常に有益なビジネスモデルなんです」(前出の編成関係者)

吉本興業の「ドキュメンタル」を海外に販売

 具体的にはどういうやりとりを経て番組フォーマットは売れるのか。

「年に一度、カンヌで『MIPCOM』というテレビ番組の見本市が開かれています。これはカンヌ国際映画祭のテレビ版のようなもので、テレビ番組の国際的な見本市。そこで、『MIPフォーマッツ』という部会があって、そこでバラエティー番組は売り買いされます」(バラエティー番組制作関係者)

 さらに「SASUKE」に関しては、テレビ番組にとどまらず、2028年のロサンゼルス五輪で同番組を基にした「障害物レース」が採用されると報じられている。すでにTBSは撮影用のセットを貸し出してテスト大会を開催しているというから、今回の特番もその一環と言えそうだ。

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