天童よしみは歌い始めると「大阪のオモロい、ちっちゃいおばちゃん」から一変していた
MCの(トミーズの)雅くんが「いなかっぺ大将、懐かしい! 聴きたいわ!」と言うと「ほな、歌いましょか」と快諾され、急きょ「大ちゃん数え唄」をマイクなしのアカペラで歌うことに。ひと声の発生練習もなく「♪1ツ他人(ひと)より力もち~」と歌い出し、「大阪のオモロい、ちっちゃいおばちゃん」とは全く違う“歌手・天童よしみ”に変わっていました。小柄な体からは信じられない声量とど迫力。「昔、テレビで聴いた時よりすごいやん!」と感激しながらワンコーラスを聴き終えました。あの時「やっぱりホンマもんは違う」と圧倒されたことを天童さんを拝見するたびに思い出します。
子供時代からのど自慢荒らしで、イベントや番組の決勝で何度も同年代の上沼恵美子さんと対戦されていたそうで、「上沼さん、メチャメチャうまかったですよ! こんなうまい子おるんや!」と持ち上げて「けど私のほうが勝ってました」と関西人らしく、きっちりオチをつけてらっしゃいました。
最近はバラエティーでも「大阪のおばちゃん」キャラを前面に活躍されていますが、圧倒的な歌唱力は衰えず、ますます迫力を増していらっしゃるような気さえする「プロの凄さ」を見せつけてくださる存在です。これからも長く素晴らしい歌声を聴かせていただきたいと思います。