秋元康との共通点も? 柏木由紀がすがちゃん最高No.1に惹かれた理由を考察する

公開日: 更新日:
コクハク

ゆきりんとすがちゃん、意外なカップルに驚き

 9月11日、NEWSポストセブンが、元AKB48のゆきりんこと柏木由紀さん(33)と、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんのリーダー・すがちゃん最高No.1(33)の交際を報じました。同じ年齢、同じワタナベエンターテイメント所属の二人ですが、国民的アイドルと若手芸人という組み合わせに驚いた方も多いのではないでしょうか。

 ゆきりんはすがちゃん最高No.1さん(以下すがちゃん)のどんなところに惹かれたのか…。すがちゃんの人物像を探ってみると、その理由が見えたような気がしました。

【関連記事】男選びは誰が正解?「顔」の前田敦子「金」の篠田麻里子「チャラ男」の柏木由紀、支持されるのは意外にも…

壮絶人生を過ごしたすがちゃん



 ぱーてぃーちゃんは、2022年の元旦に放映された『ぐるナイおもしろ荘』(日本テレビ系)で一躍脚光を浴び、2024年上半期ブレイク芸人ランキングではTop3に入るなど、今大活躍中のトリオ芸人です。

 徳川家の末裔で人妻の信子、かつては数学の偏差値が73を超えていたという金子きょんちいの二人の濃いギャルを率いるのが、ツッコミとネタ作り担当のすがちゃんです。

 すがちゃんは、著書『中1、一人暮らし、意外とバレない』(ワニブックス)で詳しく語られている通り、かなり壮絶な家庭環境で育ったといいます。3歳で実母を亡くし、自由な父親は家に寄りつかない状態、他の家族ともバラバラとなって、中学1年生の頃、気づかぬうちに一人暮らし状態となっていたそうです。

 2023年に放映された『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)では、東京の叔母からの仕送りで、お金に困ることはなかったものの、料理や洗濯は友人の家に泊まりに行った際に友人の母を偵察して学んだことなどを、笑いを交えて明るく語っています。

プロデュース能力の高さは秋元康のよう!?

 また、すがちゃんはかつて番組制作会社でADとして働いていて、自ら使えないADだったと言いますが、元制作側だっただけに、現在の状況や自らの立ち位置を客観的に分析し、仕掛けるプロデュース能力は長けているところが見られます。

 以前組んでいたコンビ・パーティーズは、男性二人組のチャラ男漫才でライブなどでも無双していた人気コンビでした。しかし、徐々に迷走。「EXITさんが出て来た時に、なんか心折れちゃったんですよ」(フジテレビ系『僕らの時代』より)とすがちゃん自身が言うように、このコンビで売れても2番煎じ感は否めないと素直に状況を受け入れ、解散に至ったそう。

 その謙虚さと、新たな方向に舵を切れる決断力、そしてその後の華のあるギャルとのトリオを結成しようと思いつく感覚は、磨いて得られるものではありません。

「ダメなんだぜ」というセリフと共に繰り出されるキメポーズや、個々にイメージカラーを取り入れる、キャラが渋滞する信子に対して個性や情報を小出しにしていく指示、テレビ露出に合わせたTikTokやYouTubeの鬼更新など、すがちゃんが仕掛けたものがどれも戦略としてハズしていない点もプロデュース力の高さの表れです。

 名プロデューサー・秋元康氏の姿を間近で長年見ていたゆきりんにとっては、すがちゃんのプロデュース力の高さを恩師と重ねる部分があったのでは…?

柏木由紀と通じるメンタルの強さ




 ただ、すがちゃんは、トリオの中では大喜利能力や瞬発力の高いギャルに比べ、ポンコツキャラとして扱われていることは否めません。番組に出てうまくやろうとしても空回りし、結果イジられてしまう始末です。

『マルコポロリ』(関西テレビ)でも、司会の東野幸治さんから「ワンさん」(すがちゃん最高No.「1」のワンから)と呼ばれ、執拗に絡まれる流れが定番となっています。

 ただ、そのポンコツキャラがあることによって、「チャラいイケメンの策略家」という一般的に見たらいけすかないであろうところも、どこか許されてしまっているような気がしてなりません。

 また、苦労続きの人生でありながらも、自ら「すがちゃん最高No.1」と胸を張って称するポジティブさや、イジられても屈しないメンタルの強さは羨ましさを感じます。

 前述の『激レアさん』でも語っていた、孤独な学生時代に「寂しいときの状態を“狼”と、カッコいいシチュエーションに変換して乗り越えていった」というエピソードも、その強さを物語っています。

 総選挙で上位をキープし続け、30を超えても、スキャンダルがあっても、AKBに在籍し続け、多くの様々なファンにも笑顔で握手し続けた握手会の女王・ゆきりん。このことから、彼女もまたすがちゃんと同様に心の類の強さを感じます。その点、二人は通じる部分もあったのではないでしょうか。

クズな一面も許せる人柄



 見てわかる通り、ぱーてぃーちゃんはギャル二人が自由奔放で、すがちゃんも大変手を焼いているとか。しかし、それでも彼女たちはすがちゃんについていき、すがちゃんも彼女たちにストレスをためながらも傍から見たらギャルの手のひらで転がされているようないい雰囲気に見えるのは、きっと彼の人柄からくるものもあるでしょう。

『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、苦楽を共にした元芸人さんにお金を借りた事実をすっかり忘れていたことが判明し、クズな面も見え隠れしましたが、それも人間性があって、仕方ないなとクスリと笑えてしまいます。そんな素敵なすがちゃん最高No.1さん。モテるのも不思議ではありません。

 ゆきりんとワンさん、末永く幸せになっていってほしいですね。

(小政りょう/ライター)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    悠仁さま進路先めぐる情報「根拠ない」は本当か? 秋篠宮家側近の“あやふやな説明”

  2. 2

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  3. 3

    JOC山下泰裕会長の療養離脱からはや1年…三屋裕子代行でも“無問題の大問題”

  4. 4

    K-POPライブ供給過多のシワ寄せ…赤字イベント増える日本でプロモーターが稼ぎたがるワケ

  5. 5

    巨人・坂本勇人は《潔くユニホーム脱ぐべき》低迷でも“1年延命”で現役続行か

  1. 6

    紀子さま《思い悩む》58歳誕生日で苦悩告白…悠仁さま“東大合格”で待ち受けるさらなる風当たり

  2. 7

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし

  5. 10

    高市早苗が総裁選で猛追!「選挙の神様」が陣営に加勢 都知事選で石丸伸二を2位に押し上げたプランナー