米国の利下げで日米の株価は過去どう動いたか

公開日: 更新日:

 8月5日に大暴落した日本株は、3万8000円台まで急回復を見せたが、9月に入ると米国経済の失速懸念から再び不安定な動きだ。相変わらず日本市場は米国経済の動向に大きく揺さぶられている。

 こうした中、注目されるのは今月17~18日の米FRBで決まる利下げによって米国株と日本株はどう反応するかである。

 過去の利下げ局面のデータを調べてみた。対象となる米利下げの時期は、①1989年6月②95年7月③98年9月④2001年1月⑤07年9月⑥19年7月の直近6回である。では、どう動いたのか(利下げが始まった時点を基準に、その後半年=125営業日までのNYダウと日経平均の騰落率を算出)。

 まずNYダウは①9.1%上昇②11.4%上昇③22.7%上昇④3.4%下落⑤9.8%下落⑥7.0%上昇と4勝2敗だった。次に日経平均だが、やはり①11.0%上昇②34.8%上昇③17.9%上昇④8.5%下落⑤19.6%下落⑥10.9%上昇と、すべてNYダウに連動した。

 利下げがあっても必ずしも株高にならないわけだが、その違いは何かというと、利下げ開始から半年以内に米景気後退(リセッション=2四半期連続のマイナス成長)があったかどうか、である。過去6回のケースを確認してみると、「景気後退なら株安」「景気後退を回避できたら株高」になることがわかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 2

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 3

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 4

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  5. 5

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    乃木坂46では癒やし系…五百城茉央の魅力は、切れ味と温かさ共存していること

  3. 8

    初日から無傷の6連勝!伯桜鵬の実力を底上げした「宮城野部屋閉鎖」の恩恵

  4. 9

    新潟県十日町市の“限界集落”に移住したドイツ人建築デザイナーが起こした奇跡

  5. 10

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋