単館上映から全国へ! 山口馬木也『侍タイムスリッパー』は《第2のカメ止め》の期待大

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 口コミ人気がどんどん広がっているようだ。映画「侍タイムスリッパー」。落雷に打たれたことで現代にタイムスリップした武士の姿を描くSF時代劇コメディーで、主演の会津藩士・高坂新左衛門を演じるのは山口馬木也(51=写真)である。

 8月下旬に公開された時は、たった1館だった。が、すぐにSNSなどで《面白い!》と推す声が拡散され、あっという間に全国120館以上での上映が決定。現在は大手シネコンでも鑑賞することができる。

「『侍タイムスリッパー』の監督は安田純一さんで、今年7月にカナダのモントリオールで開催された『ファンタジア国際映画祭』で観客賞金賞を受賞。満を持して日本で公開されました。1館から全国上映へ。低予算、少人数での制作、口コミで上映館が広がったことなど似通った点が多いことから、この作品を《第2の『カメラを止めるな!』》と呼ぶ人もいる」(配給会社関係者)

 9月23日の祝日に都内で鑑賞したという、あるエンタメ雑誌の編集者は「386席がほぼ満席で、上映後には拍手が起こりました。私が映画館で鑑賞した作品の中で、これまで拍手が起きたのは『カメ止め』だけ。映画愛と時代劇愛にあふれた内容を低予算、少人数で作り上げた。その姿勢に思わず拍手せずにいられなかった映画ファン人が大勢いたんでしょうね。笑って、泣けて、世代を問わず楽しめる。これぞエンタメという内容です」と話す。

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