百田尚樹「30歳以上で子宮摘出」発言謝罪と松本人志の声明文に見える「危険な共通項」
これで、松本は文春の一連の記事が正しかったことを満天下に知らしめた。したがって、これからはお笑い芸人“性加害の松本”として生きていくことになる。早く裁判を終わらせたのは、年末・年始のテレビに出たいからだという臆測が一部スポーツ紙などに出ていたが、ふざけるな! である。視聴率さえ取れれば誰でもいいというテレビ局はいざ知らず、CMを出すスポンサー企業が許すまい。
一部のスポーツ紙が、松本は年明けから吉本興業が運営している劇場の舞台から始めるのではないかと報じている。それはありかもしれない。2年でも3年でも舞台に立ち、新しい自分を見てもらって、再び多くの客たちからの支持を集め、そこから這い上がっていくしかない。
だが、それをやるだけの根性が松本人志にあるのか。それともこのまま忘れ去られるのか。
松本にとっては、これから本当の“お笑い芸人人生”が始まるのである。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)