愛人バンク「夕ぐれ族」筒見待子の転落人生

公開日: 更新日:

 案内書では「特定の相手と交際するのだから売春ではありません。当会はあくまでも紹介するだけで、あとはお互いの自由交際」と説明。それがどうして逮捕に至ったのか。83年8月末、オフィスに泥棒が入ったのがきっかけだった。

 犯人は「盗んだ会員名簿を3000万円で買い取れ」と要求。指定された場所に現れた男2人を夕ぐれ族の従業員が取り押さえ、警察に突き出した。警察は証拠物件として会員名簿を押収。そこに出ていた会員を事情聴取すると女性会員は複数の男性を紹介され、デートのたびに3万~5万円のカネを受け取っていたことが判明。警察は夕ぐれ族の摘発に踏み切った。

 逮捕で筒見が月30万円で雇われる人寄せパンダにすぎなかったことが判明。それまで語っていた経歴もほとんどがウソだった。1部上場商社の役員だったはずの父親は小さなクリーニング屋の店主。小学校から大学まで一貫教育の女学校に通っていたというのも、まったくの詐称。地元の女子高を1年足らずで中退して、定時制高校に編入し卒業した。その後は喫茶店、弁当屋、事務員、バニーガールなど、アルバイトを転々としていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」