川島なお美が古谷一行に感謝 「ラブシーン感情移入できた」
翌日に重要なベッドシーンを控えたロケ帰りの電車で、どのように演じるべきか、台本とにらめっこしながら悩んでいた時も助けてくれた。
「古谷さんは私の座席までやってきて、“どうした?”と聞いてくれて。“この時の凛子の気持ちがわからないんです”と打ち明けたら、帰りの電車の間中、私の演技について相談に乗ってくれたことがありました。おかげで翌日のラブシーンにはすんなり感情移入できました」
しかし、何よりも古谷に大人の俳優としての器を感じたのは別の場面だった。監督から「OK!」が出たにもかかわらず、自分の演技に納得がいかず、「もう1回お願いします」と言った時だ。
「私、それ以前に、大先輩の女優さんと共演した時、本当は撮り直したかったのに“もう1回お願いします”と言えずにすごく後悔したことがあるんです。それ以降は納得がいかなかったら、絶対にもう1回カメラを回してもらう勇気を持とうと決めていたんです。『失楽園』でも何度かそういうことがあったのですが、古谷さんはそういう時でも少しも嫌がらずに、やり直しさせてくれた。これにはすごく感謝しています」
ドラマが終わった後も、親しい交流は続く。ゴルフをともにラウンドしたり、結婚後に古谷の舞台を夫婦で見に行き、夫を紹介したりする。がんの手術後には、肺がん手術の経験者である古谷からお見舞いの電話をもらった。
「そのこともありがたいです」