快挙! 日活ロマンポルノがロカルノ国際映画祭から招待
中高年サラリーマンには懐かしい日活ロマンポルノが、世界で評価された。ロマンポルノの製作開始から45周年を記念し、28年ぶりに製作された完全オリジナル作品のうちの一本「風に濡れた女」(塩田明彦監督)が、スイス南部で毎年夏に開催のロカルノ国際からコンペティション部門に招待されたのである。
映画祭は8月3日から当地で行われ、同13日に受賞結果が発表される。日本屈指の成人映画レーベルが成人映画という枠を超え、「映画作品」として世界の映画人たちの前で上映されるのだ。塩田監督はこうコメントしている。
「(ロマンポルノの)歴史は必ずしも順風満帆だったわけではありません。初期においては映画表現のわいせつ性をめぐって警察権力から度重なる告発を受け、長期にわたる裁判闘争も行われました。いわゆる成人映画というものに対する世間の視線も決して温かいものばかりだったわけではないはずです。だからこそ、強く心揺さぶられるものがあります」