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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

昔は“直”と呼ばれ…芸能人の闇営業は業務上横領に近い行為

公開日: 更新日:

 あるアイドルグループのメンバーが、まったく事務所の違う売れないバンドのライブに友達として参加したのだが、事前に出演することをファンに知らせていたため、一発でクビになったことがある。素行も悪く、注意されることもしばしばだったが、これは完全にダメだ。観客として会場にいて、有名人だからと呼ばれてステージに上がってしまったというのとは訳が違う。タレントは商品だといわれるが、工場や店頭にある商品を会社に言わずに横流しし、その代金をポケットに入れるのと同じで、業務上横領(刑法253条)に近いのだ。

 さらに、事務所が関知していれば、営業先が反社会集団に関連しているかどうかのチェックもできたが、“直”の場合はそんなケアもできない。リスクがより大きくなっていくわけで、やってはいけないとまっとうな事務所は言い続けている。

 ベテランマネジャーによると、「吉本興業さんが楽しんごらタレントを次々に契約解消したのは、業界、特にタレントに警鐘を鳴らしたということ。もっと言えば、事務所に内緒で仕事をすることを考えるより、売れるために自分のスキルを上げていって、大きく成長してもらいたい。金はそれについてくる」という意味だという。

 うーん、もちろん正論だし、理想だ。そのためには事務所もうまく育成してもらいたいものだ。

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