著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<11>ドン・ファンのラクダのシャツとももひき姿はワイドショーを喜ばせた

公開日: 更新日:

「いろいろな社が来たんですけど、誰が誰なのか分かりませんでした。同じテレビ局でも番組が異なると関係がないみたいで」 

 ドン・ファンはテレビ業界のことに疎く、テレビの威力についても無知だった。ワイドショーも見ないので、リポーターの顔も名前も知らなかった。

「少し待ってくださいね。着替えますから」

「いや、いや。そんなにお手間は取らせませんから、大丈夫です」

 テレビのクルーは着替えをしようとしたドン・ファンに親切そうに声を掛けた。それを真に受けた彼は、寝室でラクダのシャツとももひき姿で対応したのだ。

「こんなにおいしい絵面はないからな」

 ワイドショーのスタッフたちは心の中でそう思っていたに違いない。後から駆けつけたワイドショーのスタッフはスーツ姿の彼を目にして、「いつものようなラクダのシャツに着替えてくれませんか」と懇願したというから噴飯ものであろう。

「なんでラクダのももひきを撮らなかったんだ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方