秋に長引く苦しい咳 疑うべき6つの要因
ゼーゼーヒューヒューという喘鳴が喘息の特徴だが初期段階では喘鳴がないこともあり、専門医の診断が必要な場合も。
「今でも年間2000人近くが喘息で亡くなっています。難治性や重症化を避けるには、早期診断・治療が不可欠です」
<3.喘鳴なければ初期か咳喘息の可能性>
「咳喘息は風邪をきっかけに発症することが多い。早く治療すれば完治することもありますが、治療が遅れると、完治が困難な喘息に移行することもあるので要注意です」
喘息も咳喘息も、治療は吸入ステロイドまたは吸入ステロイドと気管支拡張剤の合剤を用いるのが基本だ。アレルギー性鼻炎を合併しているケースでは、ロイコトリエン受容体拮抗薬も併用する。最近では、これらの薬はかかりつけ医でも処方してくれる。気軽に相談を。ただし、服用しても効果がなければ、専門医を受診したほうがいい。
<4.吸入ステロイドは怖がる必要なし>
「ステロイドは副作用が強くて怖い」と考えて、喘息や咳喘息で吸入ステロイドを処方されているのに、勝手に服用をやめる患者が少なくない。