「成人喘息」の誤解 服薬をやめられる人は2割しかいない

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「吸入ステロイド薬は局所的な作用で、肝臓ですぐに壊されます。全身に作用を及ぼす飲み薬と比較すると、ステロイドの量も約100分の1とごく少量。安全性はきちんと確認されていて、小児でも使えるほどです」

 もうひとつの問題点は、薬の使い方を間違えている人が少なくないことだ。
「吸入ステロイド薬や、β刺激薬との合剤は、正しい使い方をしないと効果を発揮しません。何度も喘息症状を繰り返すという人に、目の前で吸入薬を使ってもらうと、正しい吸入法とは全く違う方法で使っていたというケースもよくあります」

 喘息は、かつては年間6000~7000人が死亡する重大病だった。今の死亡者数は、年間2000人以下だ。

「医師の指導なしに薬をやめること、自己流の薬の使い方をすること。この2つを改めれば、喘息で苦しむ人はもっともっと減るはずです」


▼成人でも発症
 喘息は、成人でも発症する。成人の喘息は、小児の喘息より一生付き合っていかなければならないケースが多い。

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