ハッキリした症状は表れず…“隠れ脳梗塞”招く「4つの悪習」

公開日: 更新日:

「ラクナ梗塞は、高血圧を有する高齢者に多い病気とされています。高血圧が続くと、血管の内壁が常に刺激を受けて傷つくため、強度を保とうとして血管内膜が硬くなります。柔軟性を失った血管は血栓が形成されやすく、梗塞を起こしやすい。ラクナ梗塞は高齢者にとって非常に身近な病気なのです」

 ところが近年、食生活の欧米化などに伴って、比較的若い40代にもラクナ梗塞が起こるようになってきたという。

「細い血管が詰まっているため『ラクナ梗塞』と診断されますが、原因としてはアテロームプラークの原理に近く、小さい粥腫が、脳の細い血管が太い血管から枝分かれするところに生じ、同部位に生じた血栓によって細い血管を根元から閉塞するタイプの梗塞が多いようです。(1)高血圧(2)肥満(3)メタボリックシンドローム(4)喫煙者という条件が揃っている人は、40代から注意が必要です」

■いずれ重大病につながる危険も

 細い血管で起きた梗塞はひとつだけなら大きな問題はないが、脳全体の細い血管が軽度の障害を受けている証拠。生活習慣を改善しなければ、他の脳血管も閉塞してしまう可能性が高い。症状が出ないまま脳のあちこちにラクナ梗塞が起こり、少しずつ症状が進行していく多発性脳梗塞になれば、認知症や歩行障害を引き起こし、転倒して寝たきりになるリスクも高くなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…