著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

公開日: 更新日:

「地中海食」をご存じでしょうか。イタリアやスペインなど地中海沿岸諸国の料理のことで、オリーブオイル、野菜、豆類、果物、魚介類などを多く摂取し、乳製品や肉類は控えめにする、という食事スタイルです。

 この地中海食の有用性についてはこれまでさまざまな報告が出ていますが、「地中海食の積極的な摂取と乳がん発症リスクの関連」を検討した報告が米国医師会の内科専門誌電子版に9月14日付で掲載されています。

「PREDIMED」(プレディメド)研究と呼ばれる地中海食と心臓病との関連を検討した「前向き研究」のデータを、2次的に解析したものが、この報告です。参加者の中から、乳がん既往のない60~80歳の女性4282人が対象となりました。①通常の食事療法(1391人)②オリーブオイルを積極的に摂取する地中海食(1476人)③クルミやアーモンドなどのナッツ類を積極的に摂取する地中海食(1285人)の3群を比較し、乳がん発症が検討されています。なお、年齢、アルコール摂取、ホルモン療法の有無など結果に影響を与えうる因子は調整して解析しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”