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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

その数50万人…NY市民の「5人に1人」がうつ病という衝撃

公開日: 更新日:

 ニューヨーク市内の大人5人に1人はうつ病をはじめとする心の病を患っている――そんな衝撃的な調査結果が発表され、それに取り組む市長と家族が注目されています。

 ニューヨーク市保健局の調査では、心の病の中で一番多いのはうつ病でした。8%(50万人)にうつの症状があるものの、治療を受けているのはそのうち4割に過ぎないとも伝えています。

 子供たちの間でも事態は深刻で、公立小中高校生の8%が「自殺しようとしたことがある」。また7万人以上の高校生が「自分は無力で惨めな気持ちになることがしばしば」と答えています。さらにニューヨーク市立の大学に通う大学生を対象とした調査では、26%が不安神経症とみられる症状を訴え、19%にうつ病の症状が見られたとのことでした。

 そして、この調査結果は人種や経済格差により、大きな差異が認められることもわかりました。たとえば、出産後うつ病になる母親は全体の12%ですが、低所得の母親では20%に増加。ニューヨーク市はこの現状を「公衆衛生の危機」と位置付け、市を挙げての積極的な対策に乗り出しているのです。

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