視覚障害招く5つの病気は2年に1回の眼科検診で早期発見
これら5つの病気を発見するには、一般的な眼科検診で行われるような検査を受けるだけでいい。「視力検査」「眼圧検査」「眼底検査」「細隙灯顕微鏡検査」を行えば、病気があるかどうか大抵は判断できるという。
何度も特別な検査を受けなくて済むので、患者はそれほど手間がかからない。
「細隙灯顕微鏡検査は、細隙灯と呼ばれる拡大鏡を使って光を目に当てて角膜や水晶体などを調べるもので、白内障かどうかが分かります。緑内障、糖尿病網膜症、変性近視、加齢黄斑変性は、いずれも網膜・視神経の病気なので、眼底写真を撮影すれば分かります。これらの検査で異常があれば、さらに詳しい精密検査を受ければいいのです」(山田教授)
いずれの検査も健康保険が適用されるため、3割負担なら2000円前後で済む。失明のリスクを大幅に減らせることを考えれば、安いものだ。
5つの病気は、いずれも進行中は痛くもかゆくもないので、異変を感じてから検査を受けてみたら、かなり悪化していたというケースが少なくない。また、健康診断や人間ドックで見つかっても、そのまま放置してしまう患者もいるという。
中高年になると、目の病気が増える。失明を防ぐためには、定期的な検査を受け、異常が見つかったら早い段階で適切な治療を始めることが大切だ。