著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

首都圏の2次医療圏CCU数 都下の西多摩はゼロ

公開日: 更新日:

 心臓病患者に対して圧倒的に少ないCCU(冠疾患集中治療室)。多くは首都圏をはじめとする大都市圏に集中しています。今回は2次医療圏別のCCU数を調べてみましょう。

 厚労省は医療政策を立案・実施するうえで、各都道府県を5~10地域に分割しています。それが「2次医療圏」と呼ばれるもので、そのなかで地域住民の医療ニーズを賄うのが建前です。

 急性心筋梗塞をはじめとする心臓病の大半も、2次医療圏単位で医療体制を整備することになっています。

 表は首都圏のCCUが多い・少ない2次医療圏をまとめたものです。まず東京都ですが、全部で265床を有しています。しかし、そのうちの225床は都内(区部)に集中しているのです。都下にはたった40床しかありません。1位は区中央部医療圏。ここには千代田区、中央区、港区、文京区、台東区が属しています。実はこのエリア、日本最大の大学病院激戦地なのです。東大、東京医科歯科大、順天堂大、日本医大、日大、東京慈恵会医大の6大学が、大学病院(本院)を構えています。それに加えて、聖路加国際病院をはじめとする有名病院が目白押し。1位になるのも当然でしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 2

    離職後、定年後は何をしたい? 第2位「まだ考えていない」…では第1位は?

  3. 3

    悠仁さま「進学に向けた勉学の大切な時期」でも続く秋篠宮家と宮内庁の軋轢

  4. 4

    旧ジャニーズ自社タレントの誹謗中傷に通報窓口設置も…「当事者の会」見て見ぬふりの“二枚舌”

  5. 5

    もはや任意じゃなくて強制…12月2日のマイナ保険証一本化に向けて強まる国民への包囲網

  1. 6

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  2. 7

    厚労省が職員9万人を対象に「マイナ保険証アンケート」の愚策…エグすぎる質問事項の“大きなお世話”

  3. 8

    “終わった説”から大逆襲!巨人・菅野智之「最後の全盛期」を手繰り寄せる意外な要因とは

  4. 9

    機内食の猛クレームで通路で土下座をさせられました

  5. 10

    初V京都国際の《正体》と《左腕王国の秘密》…野球部“以外”の男子生徒わずか12人