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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【降圧薬】若い人ほど多く飲む 20代後半は60代前半の2倍

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 ほかに「二次性高血圧」と呼ばれるものがあります。腎炎、心臓病、バセドー病などが原因で起こる高血圧で、その病気自体を治療すれば高血圧も改善するのですが、根治が難しい場合には、やはり多めに降圧剤を使います。若年患者はこの2つの病態の割合が多いため、降圧剤の平均処方量が増えるのです。

 患者数は50代前半で45万3000人ですが、60代後半では163万4000人、70代前半で172万9000人と、加齢とともに急増していきます。その後は亡くなる人が増えることもあって、患者数は減少していきます。

 処方量は、多少の増減はありますが、90歳以上に至るまで年間平均500~600錠でほぼ一定です。いまのところ本態性高血圧を完治する治療法は見つかっていません。そのため一度降圧剤のお世話になると、一生飲み続けることになります。しかし中高年の場合、生活習慣の改善と、1~2種類の降圧剤でコントロールできるものが多いといわれています。

【連載】全国の医師が処方した薬 ベスト10

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