著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【降圧剤】処方量トップの石川県は1人年間1000錠以上

公開日: 更新日:

 都道府県別に見ると、降圧剤をもっとも多く処方しているのは東京都(5億8000万錠)、大阪府(3億9000万錠)、神奈川県(3億8000万錠)、愛知県(3億1000万錠)の順。少ない方は鳥取県(2700万錠)、佐賀県(3900万錠)、福井県(3900万錠)などとなっています。とはいえ人口の多い大都市で処方量が多く、人口が少ない県の処方量が少ないのは当たり前。患者1人当たりの処方量を比較する必要があります。

 厚生労働省の「平成26年患者調査」には、全国の総患者数(高血圧で継続的に病院にかかっている患者の人数)しか載っていませんが、「患者調査」の他の数字と、厚生労働省が定めた公式を使って、各県の総患者数を計算することができます。また県ごとの降圧剤の処方量は、NDBオープンデータに載っていますから、これらを使って各県の患者1人当たりの処方量が出ます。<表>にその結果をまとめました。

 降圧剤をもっとも多く処方しているのは石川県でした。高血圧の総患者数は約6万1000人、対する処方数は6100万錠以上。患者1人当たり、年間1000錠を超えています。2位は北海道(841錠)、3位は千葉県(776錠)でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで