出過ぎたり泡立ったり…尿の変化は腎臓を知る手がかりに

公開日: 更新日:

 最近では腎臓が寿命や老化に関係していることも報告されている。

「血液中のリン濃度が少ない動物ほど寿命が長いことがわかっています。主成分がリン酸カルシウムである骨は、腎臓と絶えず会話を交わし、血液中のリン濃度が高くなると『リンは足りています』というメッセージ物質(FGF23=線維芽細胞成長因子23)を出します。腎臓にはその受容体があり、この情報を受けて血液中のリン濃度を調整しているのです。腎臓の機能が失われると、血液中のリン濃度が過剰になり、血管内皮にリン酸カルシウムが沈着して血管が石灰化。血管が硬くなり、血管が狭窄したり、血栓ができたりして、脳梗塞心筋梗塞を起こすのです」

■体内環境を整える司令塔

 腎臓は、心臓、肝臓、肺、脳、腸、骨などあらゆる臓器と深く関わっているため、どこかが悪ければ腎臓に悪影響が出る。例えば、心臓のポンプ機能が衰えれば、血流が減り、常に大量の血液を必要とする腎臓はダメージを受けてしまう。逆に薬を飲んでいれば、それを代謝する腎臓の大きな負担になるだけでなく、他の臓器にも影響がゼロというわけではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」